スタッフ自身が、”戦略”と”ポジショニング”を明確にしていくTOWSマトリクス
SWOT分析で紡ぎ出した、強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)それぞれを掛け合わせて戦略を構築していきます。
TOWSは、以下からなるもの。
- SO戦略:強みと機会の両方を最大化する。(maxi-maxi)
- WO戦略:弱みを最小化するために機会を最大化する(mini-maxi)
- ST戦略:強みを最大化することでの脅威を最小化する(maxi-mini)
- WT戦略:弱みと脅威の両方を最小化する(mini-mini)
紡ぎ出した戦略は、必ずしもすべて活用できるとは言えませんが、多種多様の視点から案を出し合うことで新たな一手につながります。
例えば、強み×機会は皆着手しますが、弱み×脅威はついつい見ないフリをしてしまいます。ですが、競合他社も未対応のその部分に着手することで、痛みやリスクを最小限にとどめることができたりもします。
また、SWOT分析&TOWSマトリクスは、自社分析や戦略構築に役立ちますが、それ以外にも競合他社を例に挙げることで、その会社との違いなどの把握や、実施している戦略などを理解することができる場合もあります。
まとめ
TOWSから生まれた戦略は、スタッフ自身から出た課題・問題・要望に基づいた現実的なものであり、個々の意見が反映されたものなので、自分事として取り組めることがメリットとも言えます。
また、他部所のスタッフを交えて実施することで、普段お互いに気づいていない部分を分かち合うことができ、新たな発想を生むチャンスにもなります。
ただし、注意すべきことは、あくまで自由な発言の場にするために、パワーバランスが偏った社内の人間だけで行わず、必ず外部ファシリテーター(中立的な進行役)を立て、進行していくことが重要です。
提案
- 家族や友人などにも参加してもらい、別視点からの可能性を探ってみよう。
- TOWS結果を、自社WEBサイトに反映してみよう。
- 商品やサービス、会社レベルそれぞれで試してみよう。