明るくて、やさしさが循環する社会を目指して。
2026年春に福井県に新規オープンした「もりおか眼科」様。開院の約2年前からご相談いただき、CI/VI、院内サイン、名刺、Webサイトなど、開院に向けたトータルブランディングを行いました。
「治療を行う眼科」という枠組みにとどまらず、予防とケアを通じて、お子さまからご高齢の方まで、一人ひとりの目の健康を支え、毎日を前向きに過ごせる地域づくりに貢献することを目指されています。
その実現に向けて、クリニックの価値観や地域との関わり方を整理・可視化し、患者さま・地域・スタッフ・協力者とのつながりを育みながら、地域に根づいていけるようブランド構築を行いました。
価値観を言語化し、一貫した体験へつなげるCI/VI
院長先生と対話を重ね、「どのような診療を軸に地域の目の健康を支えていくのか」「患者さまやスタッフとどんな関係を築いていきたいのか」「なぜ地域貢献にも取り組むのか」といった構想や価値観を掘り下げて整理し、クリニックの軸を言語化していきました。
診療方針だけでなく、予防やケアを含めた地域との関わり方まで考慮したうえで、その考え方をCI/VIから院内サイン・名刺・Webサイトまで一貫して反映。見た目を整えるだけではなく、クリニックの姿勢や想いが患者さま・地域・協力者へ自然に伝わり、日々の診療や今後の活動にもつながっていくよう形にしました。
〈 ロゴ 〉
目(漢字)が開き、道が開かれていく様子と、双方向のコミュニケーションを表現。
ブランドカラーは「パイオニアブルー」と名付け、新しい眼科のあり方を切り拓いていく想いを込めています。
〈 タグライン/ブランドメッセージ 〉
目が悪くなる前に、知っておくことや気をつけることによって予防できることがたくさんあります。歯科検診や予防歯科が一般普及しているように、『一生もの』である目においても、予防意識を根付かせるべきだと考えられていました。また、院内での診療にとどまらず、地域活動や社会活動にも積極的に関わりながら、この地域から目に対する意識を高め、眼科としての役割を広げていきたいという想いもお持ちでした。そうした想いをタグラインおよびブランドメッセージに落とし込みました。
共感と協力の輪を広げる相関図
地域に根ざす眼科として、どのような未来を目指すのか、どのような姿勢で地域と関わっていくのかを相関図に落とし込みました。これから開院するクリニックだからこそ、院内外へ価値観や方向性を共有し、共感や協力の輪が広がっていくことを目指しています。
クリニックには、患者さまやご家族をはじめ、地域の方々、働くスタッフ、日々支えてくださる協力者や自治体など、多様な人々が関わっています。そうしたつながりの中でクリニックを育てていくという考え方を整理し、それぞれの関係性を可視化しました。
受診前の不安を軽減し、受診につなげるWebサイト設計
軽い症状でもその裏に重大な疾患が隠れている可能性がある眼科領域。だからこそ、「少しでも不安があれば気軽に相談してほしい」という考えのもと、安心して来院してもらえるよう、ホスピタリティと安心感が伝わるWebサイトを目指しました。
ファーストビューでは、対話風景や院内の様子をスライドで見せることで「開かれた雰囲気」を表現し、来院前の緊張を和らげられるようにしています。また、「これくらいで受診していいのかな」という迷いを軽減できるよう、症状から必要な診療内容へスムーズにたどり着ける導線を設けました。
また、開院の約6ヶ月前にはプレオープンとして、開院告知および採用を目的として、想いや相関図を掲載した特設ページを公開。内容に共感いただいた方からの求人応募も多数あり、結果として必要な人員の確保にもつながったとのことです。
トップページ
診療時間はすぐ確認できるようメインビジュアル内に配置。ページ右下には「こんな症状ありませんか?」ボタンを設け、受診の迷いを減らし、気軽に相談できる導線に。
各診療内容ページ
症状の特徴や考えられる疾患、治療内容や方針を整理して掲載。どのような治療や選択肢があるのかを事前に知れるようにすることで、受診前の不安や疑問を少しでも軽減し、安心して相談・受診してもらえるようにしています。
「私たちについて」ページ
クリニックが目指す姿や大切にしている考え方を言葉にし、院長先生の人柄も伝わる構成にしました。患者さまには「相談しやすそう」「ここなら安心して通えそう」と感じていただくとともに、地域の方々や協力者にも共感や興味を持っていただけるようにしています。
手に持った瞬間に、空気感まで伝わる名刺
柔らかな風合いを持つ用紙を使用し、ブランドカラーを再現するために光沢を抑えた青の顔料箔を使用。鮮明でありながら主張しすぎない発色によって、洗練された印象と親しみやすさを両立できるようにしました。
また、裏面へ視線を移した瞬間に印象が広がる構成とすることで、受け取った人の記憶に残り、会話のきっかけになるようにしています。
患者様とスタッフ、どちらにも心地よい院内サイン
患者さまだけでなく、スタッフにとっても、落ち着ける飽きのこない空間となるよう、サインはミニマルでやわらかな印象に統一。視認性に配慮し、必要な情報が伝わるよう整えました。
サインはロゴをベースに展開し、控えめでありながらも、クリニックの意思や世界観が自然と感じられるようにしています。継続的な通院や待ち時間も含めた体験を見据え、訪れるたびに少しでも前向きな気持ちになれる空間に馴染むようにしました。

地域に開かれた印象を伝える写真
「地域に開かれた眼科クリニック」というコンセプトを踏まえ、写真は明るく柔らかなトーンに。クリニック全体の心地よい空気感や、先生のやさしく親しみやすい人柄が伝わるようにしました。
カメラマン:Bondo 大西史晃
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