単発型から継続型へつなぐゴール設計
CV(コンバージョン)とは、WEBサイトなどにおけるゴールを指します。そして、ここで説明する2ndCVとは、単発的なきっかけをつくるメインCVと、継続的なつながりを築くサブCVを段階的に分けて設計することを言います。
メインCV(コンバージョン)の設定
まずCVですが、見込み獲得を目的とするサイトの設計では、何をCVに設定するかをはじめに決める必要があります。例えばCVの種類としては以下のようなものが挙げられます。
<メインCVの例>
- 見込み獲得サイト:資料請求やイベント申込みなど
- ECサイト:商品購入や会員登録など
- 求人サイト:求人申込み
サイトの目的によってCVが変わることがイメージできるかと思います。そして、ゴールから逆算することで、そこへ導くコンテンツの検証や、流入経路なども具体的に意識しやすくなり、WEBサイト自体の目的を明確化することにつながります。
サブCV(コンバージョン)の設定
メインCVはあくまでサイト上のゴールであり、ECサイト以外の場合は成約までには至りません。例えば、資料請求など一度CVした人でもそれっきりになることも多く、せっかく獲得した機会が無になってしまいます。そこで、ユーザーとの接点と接触時間を増やすために以下のものを2ndCVとして設定します。
<サブCVの例>
- メールマガジン登録
- SNSフォロー
- アプリダウンロード
これらは、CVの優先度としては低いサブ的なもので、通常はメインCVへの前段階として設置することが一般的です。そのため、メインCVをじゃましないように控えめにサイトに組み込まれることが多いですが、前述のとおり見込みのお客さんに対して継続的に情報を提供できる有効的な手段のため、最終的な受け皿として以下のような設置場面においても、もう1アプローチを検討します。
<サブCVの設置箇所例>
- CV完了後のThanksページ内
- CV完了後の自動返信メール内
上記はメインCV完了後のため、充分なスペースを利用し、2ndCVの訴求ポイントをしっかりアピールすることができます。それらに登録することで、お得であること理解してもらうことが重要です。
商品サービスが高価で検討期間が長いものの場合、見込みのお客さんの熱が冷めたり、他社に移るなど、たくさんの離脱ポイントが発生します。接触機会と接触時間を増やし、継続的に有益情報を提供することで、検討期間を育成期間に変えることができます。
提案
- CV要素を洗い出し、優先順位でメインとサブを段階的に設計してみよう。
- 顧客行動や動線を検討し、ベストな設置箇所を選定しよう。
- 2ndCVからのリピート率や顧客転換率を数値化してみよう