解像度を高めて施策のピント調整
BRM(ビジネスロードマップ)とは、その名の通りビジネスの進行をマップ化したものです。オン・オフラインを含めた全体の流れと、マーケティング施策上で発生する数値を可視化することで、施策検証の解像度を高め、具体的な改善を図るために有効な手法です。初期フロー設計、CX/UX俯瞰、エンゲージメント検証など、あらゆる段階で使用することができます。
リードジェネレーションサイト(見込み獲得目的のサイト)運営上において、SNSやWEB広告、メールマーケティングなどを実施している場合、すべてを数値計測(実数、反応率)し、表組されていることが多く見られます。この状態のままだと、流れや各箇所の有効性が見えないため、これをマップ化することで、誰にでも分かりやすく顧客行動を把握することができます。尚、はじめは年間平均値での実施をし、大きな枠で検証していくことをオススメします。その後、特別な施策などを実施している場合は、各月のBRMを比較することで、課題点や評価点などが見えやすくなります。
設計手順
- WEBサイトへの流入経路とCVまでのフロー図を書き出す
- CV値、CV率をはじめ、各段階の数値(実数、反応率)を記入
- オンラインからの流入数が把握できる場合は追記
設計ポイント
- CVやそれに導く箇所を明確に分離する
- 流入先となる全体の分母と流入元を明確にする
- 各フェーズで実数と反応率を記入
検証手順
- CV周りで顧客情報取得済み部分の離脱者数を解析・施策立案する
- 分母総数が充分出ない場合は、分母増加策を実施する
- ファネル全体が鋭角にならないように、各フェーズの離脱率改善を図る
メリット
結果として、CV率向上につながっていきますが、顧客・市場とのコミュニケーションのなかで、ピント調整として取り組むことが重要です。ブランディングは長期施策として、マーケティング施策の底に敷くイメージですが、一つひとつのエンゲージメント向上が共感共鳴度合いとなり、ブランド浸透へ貢献していきます。
提案
- 数値化できるものを全て表に落とし込んでみよう
- ざっくりBRMを作成し、チーム内で共有してみよう
- マーケティングプラットフォーム導入で一本化してみよう