「やりたいこと」「できること」「するべきこと」から紐解く自社理解法。
Will Can Mustとは、自社の価値や方向性などを理解・把握するため非常に役立つシンプルな考え方です。チームのマインドを常に健全に保つためには、「やりたいこと」「できること」「するべきこと」の3つの視点が必要になります。
この3つの要素が重なり合う部分が一番パフォーマンスを発揮できる領域であり、自社のブランド力へ直結していきます。また、チームで自社理解を深めるためには、ワークショップ形式で紡ぎ出していくのも効果的です。尚、どれかの要素が極端に大きかったり小さかったりすると、健全さが崩れてくるので、3つのバランスを取ることも重要になります。
Will(やりたいこと)
やりたいことや、今後望むあり方や場所を挙げていきます。ビジョンとは異なるので、現時点で取り組み可能な範囲で考えることが望ましいです。この部分が大きすぎると、現状からかけ離れた実現不可能なものになっているかもしれません。
Can (できること)
自分たちだからできることを挙げていきます。同業他社が多く存在する中、必ず自社特有の強みがあるはずです。この部分が小さいと低価格競争などに飲み込まれてしまう恐れがあるので、再度よく自社観察をする必要があります。
Must(するべきこと)
周囲から求められていることを挙げていきます。それは、使命、ニーズ、責任、義務などポジティブなものもネガティブなものも全て該当します。この部分が大きすぎると、チームが疲弊しモチベーションが下がる場合があります。
Will Can Mustの活用メリット
- チームのモチベーションアップにつながる。
- 現実味のあるポジショニングを設定できる。
- 取り組むものが明確になり、進むべき方向性が定まる。
提案
- 自分個人のWill Can Mustを作成し、自社のものとリンクさせてみよう。
- 競業他社をモデルにし、自社との違いを見つけてみよう。
- 営業資料などに反映させ、自社価値をより理解してもらおう。
- STP分析の結果と照らし合わせて、整合性がとれているか確認しよう。